ししくら登の活動報告



震災から3年余を経た被災地の現状を視察/平成26年5月11日〜12日

 東日本大震災で被災した宮城県および福島県を訪れ、大震災発生から3年余を経た被災地が、現在どのような状況に置かれ、また復興に至る過程で直面している課題などについて、実際に見聞することにより得た知見を今後の千葉県における地震・津波対策活動の一助とするための視察。


復興に取り組んでいる石巻漁港の視察/宮城県石巻市

 震災前には水揚げ高全国3位を誇った石巻漁港であったが、津波の直撃を受け、漁港や水産加工等の施設が被災。現在、国の支援の下に日本一の長さとなる900mの魚市場を建設中であることから、一体を視察。精力的に復興に取り組む石巻魚市場(株)社長の須能邦雄氏から、非破壊式放射能検査機や連続個別非破壊放射能汚染検査システムなどについて意見聴取。


石巻市立大川小学校跡の視察、慰霊碑への献花・焼香/宮城県石巻市

 児童・教職員の多くが津波により犠牲(または行方不明)となった学校。二度とこのような被害を出さないために、避難先の決め方や避難誘導の在り方について、現地の状況を確認するとともに、防災・減災意識を高める趣旨から視察。




南三陸町防災対策庁舎の視察、献花と焼香/宮城県南三陸町

「高台へ避難してください」と防災無線で呼びかけ続けていた町職員を含む多くの職員が犠牲となった場所。庁舎の屋上よりもさらに2メートル高いところまで津波が押し寄せ、度重なる津波によって庁舎は骨組みだけになってしまった。状況を視察することで、津波の威力・恐さを改めて再認識。庁舎前の献花台に献花・焼香。


復旧・復興対策強化に取り組む航空自衛隊松島基地の視察/宮城県東松島市

 自衛隊で唯一被災した基地の状況や周辺自治体の支援活動について職員から説明を受けるとともに、復興までの道筋について聴取。被災後は、最初に滑走路の確保を行い、燃料輸送支援、医療支援、遺体搬送、給水支援、住民生活支援等を実施している。現在、進行中の復興整備計画には、平成27年度末までの完成を目処に第3次防潮堤までの整備を予定している。

南相馬市を中心に浪江町付近までの視察/福島県南相馬市

 地元の南相馬市議会小川尚一銀による状況説明・案内の下、震度6弱を観測した南相馬市を視察。3メートルと想定していた津波が、実際は15メートルの高さになり、被害が拡大したことなどについて聴取。
 東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、現在、帰還困難区域である浪江町境界付近まで南下。立ち入ることのできるぎりぎりの所まで視察。